扁桃体を刺激するドラマ「浦安鉄筋家族」

5月13日

夏日。アイスが食べたくて買いに出た。今年、初しろくま。去年はサクレのビール割りにはまったのを思い出した。調べて見ると、残留農薬ゼロのレモンだけを凍らせたものもあるらしい。これなら甘みを自由に調整できるし、今年はこれを試してみよう。

 

ドラマ浦安鉄筋家族を楽しく観ている。コミックのことは全く知らなかったのだが、がきデカみたいなノリだなあと思ったら、やはり秋田書店刊だった。最近ではこういう単純な下ネタギャグ漫画は珍しくなった。能書きは忘れて、訳もなく笑って楽しめる。暴力は連発されるのにいじめではない。むしろ、いじめられる対象に優しい。

大沢木家も、5発目で登場した西川家も絶対近所付き合いしたくないタイプだし、至るところに自粛警察がいる現代ではすぐにリンチにあいそうだ。(まあリンチにあってもやり返せるだろうが)。

そういう不遇な家庭に生まれた桜とのり子が公園で互いの親のひどさを告白しあう場面は、「普通ではない」ことが常態化していながらも、親を見捨てられない子供同士の悲哀がよく描かれている。1発目で大鉄のことを悪くいう花丸木を桜が殴り倒すのもそうだ。たとえ世間の基準とは離れていても、大鉄に愛されていることを桜は知っているのである。

このドラマの好きなところは、こうした背後に流れる人情はチラ見せ程度に留めていることだ。家族愛らしきものを描くのを目的とせず、あくまでギャクやドタバタを主役にしている。実写では出しにくいプロレス技のスピード感を細かいカット割りで表現したり、デフォルメされた空間移動に模型を使ったり(これがまた可愛くてよくできている)。この作り込みの力量にギャグをないがしろにしないぞ、という決意を感じるのだが、どうだろうか。