関西フォーク
5月16日
毎日放送ラジオ「石田英司のプカプカ気分」は元MBS報道部の石田氏が気になるニュースの解説とともに、70年代フォークを中心とする懐かしい音楽を流す番組だ。主に仕事をしながら、Radioのタイムフリーで聞いている。
5月15日の回で流れた、西尾志真子さんという方の「いまはこんなに元気でも」という曲がとてもよかった。透明な声に乗せて歌われる刹那的な歌詞。音源がないか検索してみたが、2006年に発売された『関西フォークの歴史』というオムニバスアルバムだけが見つかった。しかしそれも廃盤になっている。
歌詞の一部を書き留めた。
いまはこんなに元気でも
やがて疲れてママは死ぬでしょう
おまえに教えられなかったことばと
おまえにあげられなかった時間を
にぎりしめながら
いまはこんなに幸せでも
やがて疲れてママは死ぬでしょう
おまえに持たされなかった平和と
おまえに残されなかった心を
にぎりしめながら
作曲者である中川五郎さんのバージョンは以下で配信されている。
https://musicstore.auone.jp/s/song/S1002241340?ds=1002940284&affiliate=2504210001
こちらの歌詞は「ママ」が「パパ」になっていた。
なぜだか、「ママ」の方が切なく感じるし、どことなく怖い。曲調も中川さんの方が少しゆったりテンポで丸みのある歌声であるのに対して、西尾さんの方はストレートで緊迫感がある。あの時代の切実さだろうか。